
韓国国内では小学校を辞めた児童の割合が、2015年に比べて3倍以上増えたことが調査によって分かっています。ホームスクーリングやフリースクールへの進学を勧める親が増えたことが影響していると言われています。学校を退学した青少年10人中1人は学校を辞めた後、一定期間にわたり外部で活動をしていないことも明らかになりました。
韓国省庁のひとつである女性家族部は、2024年5月上旬に「2023年学校外青少年実態調査」の結果を発表しました。全国の9歳以上24歳以下の学校に通う児童・青少年のうち、学校外青少年支援センターや受験者など2,890人を対象に調査を行いました。
2015年に行われた初調査時に比べ、小学校時代に学校を辞めた青少年や児童の数が大幅に増加しています。学校を辞めた時期は高等学校62.2%、中学校20.8%、小学校17%の順でした。なお2015年調査時は高等学校61.6%、中学校32.3%、小学校5.6%でした。中学校中退の割合が11.5ポイント減り、小学校中退は11.4ポイント増えています。
小学校時に学校を辞めた青少年のうち61.3%が、その理由として「両親の勧誘(ホームスクーリング、フリースクール教育のため)」を挙げました。続いて「望むことを学ぼうと考えた(30.3%)」「学校の友達との問題(23.3%)」が続きました。調査対象全体では同じ質問に対し「心理·精神的問題(31.4%)」「望むことを学ぼうと考えた(27.1%)」「両親の勧誘(22.4%)」の順で回答率が高かった模様です。
学校を辞めた青少年のうち、6ヵ月以上にわたり外部活動をせず、引きこもりを経験した割合は6.4%でした。また引きこもりが3ヵ月以上6ヵ月未満の潜在群は3.5%と集計されています。引きこもりになった契機としては「無気力だったり憂鬱な気分になって」(28.6%)、「何もしたくないから」(24.9%)が主に挙げられました。
(EDICURIA編集部)