【STEAM教育】Groovy Laboを使ってみた~ホームスクーリング実践【理科】

王道のホームスクーリングとしては「ドリル」が分かりやすいですが、なかなか教科学習に気が向かない子達の場合、手を動かす学習が有効な時もあります。理科の実験系で学びを深めるツールとして「Groovy Labo」というサービスがあります。

groovy labo_教材

毎月1つ実験キットが届いて、テーマにそって実験をしながら学んでいくものです。音の実験、電気の実験、植物を育てたりする実験もあります。

実験はかなり本格的で、そのため小学生向けなのですが子ども1人だとやれない作業なども多く、親と子で楽しみながら実験をしていくことがおすすめです。1つの実験キットに数日かかるもの(水を凍らせるのに1日経過するのを待つ、なども含めて)もあります。

1か月に1キット届き、1キットの中にで3-4個実験できるようになっています。この写真はLEDと銅テープとクリップとボタン電池で電気をつけられるようになる実験です。この実験は20分程度で完成します。

こちらは水耕栽培の実験です。下にひいてある段ボールは配送用の箱を切って使います。この実験はこの灌漑キットを作るのに1時間強、栽培もするので1週間はかかります。

配送用の箱まで無駄なく使うので、SDGsの観点からもよい取り組みといえるでしょう。また1つの実験に時間がかかることもしばしばあり、説明書を親が読んで時間に余裕をもって取り組むことが必要です。

向いている家庭

  • 子どもが手を動かして学ぶことが好き。そこまで興味のないことでも手を出す気が起きるタイプ
  • 親がある程度子どもの学習につきあえる
  • 小学校高学年以上で説明書を読みながら自分で進めていける
  • 実験をする時間を確保できる
  • 向いていない家庭

  • 少しでも興味のないことはしないタイプ
  • 子どもに教材を与えたらそれ以上親がつきあう余裕がない
  • 習い事などで予定がぎっしり詰まっている
  • たくさんの通信学習キットがありますが、どうしても頼んでしまうとやらなくても返品できないため少しでも参考になれば幸いです。

    • 保田典子やすだのりこ
      高円寺こどもクリニック院長

    筑波大学医学専門学群卒業。小児科医として国立病院などで診療にあたり、小児循環器を専門に経験を積む。その後、発達障害児を多数担当するようになったことで「子どもの心相談医」の資格を得る。2021年4月、高円寺駅そばに高円寺こどもクリニック開業。