書籍『子どもを守るために知っておきたいこと』が伝える”こだわり育児”への提言

育児のこだわり
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育児をしていると、どうしても「完全母乳が一番」「無添加でオーガニックな食事が大切」といったこだわりを持ちがちです。しかしそのこだわりが強すぎると、親自身が苦しんでしまうことがあります。特に出ない母乳にこだわりすぎて赤ちゃんの発育が遅れたり、無理におっぱいを与え続けることがストレスになったりすることは避けたいものです。

乳児期は神経も含めて急激に発達する時期です。この時期に無理をして取り返しのつかない問題が起きてしまう可能性もあります。たとえ母乳が完全に出ない場合でも、他の方法で赤ちゃんを栄養補給させることは十分に可能であり、その方が赤ちゃんの健康に良い場合もあります。

また食品添加物を恐れるあまり、食事に過剰にこだわることもあります。例えば玄米やオーガニック食品に固執して、子どもが何も食べない状況になることは避けたいものです。食事の準備が大変で、毎回緊張してしまうと、育児そのものがストレスになってしまいます。

そんな悩みを持つママたちにおすすめしたいのが書籍『各分野の専門家が伝える 子どもを守るために知っておきたいこと』です。

各分野の専門家が伝える 子どもを守るために知っておきたいこと

本書は「こだわりがちだけど、他にもっと大切なことがある」といった視点で育児にアプローチしています。ママがこだわりに苦しめられることなく、育児をもっと楽にもっと幸せにできる方法を教えてくれます。

また「本当にこのこだわりが必要なのか?」と自問し「育児が辛いと感じるなら、こだわりを少し解き放つことが大切だ」と伝えています。これまでの育児における常識や「理論」だけではなく、ママたちが感じるリアルな辛さを共感し、その解消方法を提案しています。

ただし本書はあくまで一つの視点であり、すべての育児において「これが正解」と断言している訳ではありません。例えば、母乳にこだわらないことを強く勧める一方で、母乳の良さが過小評価されていると感じる部分もあります。そのため、母乳の重要性を理解しながらも、無理なく育児を続ける方法を選択することも大切です。

また食事に関しても、完全にオーガニックや無添加にこだわる必要はないけれども、できるだけ自然な食べ物を取り入れたいという気持ちも理解できます。極端にこだわり過ぎてしまうとストレスが溜まってしまうので、そのバランスが重要だと感じます。

世の中には「体に良い」とされるものが多く溢れていますが、それらをすべて取り入れる必要はありません。何が本当に必要かをきちんと考え、取捨選択をすることが重要です。家事育児においてこだわりに縛られず、自由に幸せを感じられる方法を見つけることが最も大切だと感じます。育児は決して完璧である必要はなく、あなたが感じる充実感や幸せが一番重要です。

(EDICURIA編集部)