
掲示板型ソーシャルメディア「Reddit」では、ホームスクーリング出身の教師たちがコメントを寄せるスレッドがあり話題を呼んでいます。興味深いコメントがいくつかあったので、ここで紹介したいと思います。
ホームスクール出身の教師であるハンドルネーム・リトルシーザーさんは、「もし(自分に)子供がいたとして、(家庭の)状況が良ければ間違いなくホームスクールを実践する」と話しています。
昨今のホームスクールの増加に関しては「懸念しているのは、増加が子供の教育に全力を尽くす親によるものなのか(その場合はおそらく成功するだろう)、それともコロナ後の学校回避というパンデミックの中で安易な道を選んでいるからなのか」とコメント。後者であれば立ち止まって考えてみるべきだと助言しています。
またハンドルネーム・マップマンダラさんは、「私もホームスクール出身の教師だ」とし、次のようにコメントを書き込んでいます。
「ホームスクール時代は私にとってかけがえのない時間でした。学習への自信を育む上で大きな影響を与え、大人になってからもその自信は変わりませんでした。しかし教師として働いていると、登校拒否の子供を持つ親が、実際には家でテレビを見ているだけで、学校関連の癇癪も起こさないのに、子供をホームスクールに連れ出すのを何度も見てきました。息子が考えに賛成し、経済的に余裕があれば、いつかホームスクールをさせてあげたいと思っています」
ホームスクーリングには良し悪しの側面がありますが、マップマンダラさんはリトルシーザーさん同様に、教育に熱心でない親がホームスクーリングを盾に子供の教育をおろそかにしている点に警鐘を鳴らしているようです。
ハンドルネーム・バニヤンズさんも、「元教師で子供たちをホームスクーリングしている!」とコメントしています。コロナ禍の頃から4年間にわたりホームスクーリングを行っていますが、子供たちは自由に遊べる時間が増えてとても幸せだとします。
「家庭教育は最も費用のかかる教育です。教材、書籍、文具などすべて自費です。授業や共同教育費も自分で払っています。そして最大の機会費用である自分の収入を犠牲にしています。夫が協力してくれていること、私たちがチームであること、そして彼の収入が家計を支えてくれていることに、とても感謝しています。(中略)私はできる限り最高の教育、大人になるための最高の基盤を与えられるように最善を尽くします。彼らが健やかに成長していく姿を見ていきたいです」
やはりホームスクーリングを語る上で、費用の問題は避けて通れないという指摘となりそうです。ただ全体的に、現場で働く教師であってもホームスクーリングの意義については前向きなコメントが多い印象でした。
(EDICURIA編集部)