
近年、科学・技術・工学・数学の4分野を横断的に学ぶSTEM教育が、未来を担う人材育成の鍵として注目されています。特にデジタル社会の進展に伴い、論理的思考力や創造力、問題解決能力を育むSTEM教育の重要性は増す一方です。こうした背景から、日本国内でも子どもたちが楽しみながら学べる多様なSTEM教育サービスが展開されています。本記事では、最新のテクノロジーを活用しながら、オンラインや実体験を通じて学びを深める注目のサービスをご紹介します。
日本のSTEM教育スクール&ツール5選
ライフイズテックオンライン
中高生を対象にした国内最大級のプログラミング教育サービスで、アプリ開発や映像編集、ゲーム制作など多彩なコースを展開しています。Appleやディズニーといった企業との連携教材もあり、エンタメ要素を取り入れた学習が人気です。個々の学習進度を可視化するAI「コードモンスター」や、質問しやすいオンライン環境などが整っており、初心者でもプロジェクトを形にする喜びを味わえる設計になっています。
TechAcademyジュニア
社会人向けのITスクールで知られるTechAcademyが提供する、小中高生向けのオンライン講座です。ScratchやPython、Web制作など多岐にわたる内容を学べ、初級者から本格的なエンジニア志望まで対応しています。メンター制度を活用した個別指導付きコースもあり、進度に合わせたきめ細かな指導が魅力です。自宅で完結できる柔軟なカリキュラムが特徴で、短期集中型のキャンプも人気を集めています。
NEST Lab
小学生から高校生までを対象に、AI、電子工作、ロボティクスなど理系分野を横断的に学べる次世代型STEMスクールです。オンラインとリアルのハイブリッド授業を組み合わせており、micro:bitやArduinoといった実機を使ったプログラムも多く、手を動かしながら創造力と論理思考を育てます。少人数制の授業では、探究学習やプレゼンテーションの機会も豊富で、自ら考えて表現する力を養えるのが大きな特長です。
Viscuit
就学前から小学生を対象とした日本発のビジュアルプログラミングツールです。文字を使わず、視覚的なアイコンと動きの関係性でプログラムを組むことができるため、小さな子どもでも直感的に操作できます。芸術的な表現や音楽制作にも応用できる柔軟な設計で、表現力と論理思考を同時に育てることが可能です。全国の小学校や図書館でも導入されており、遊びながら自然にプログラミング的思考を身につけられます。
デジタネ(旧D-SCHOOL)
小中学生向けに提供されているオンライン学習サービスで、マインクラフトやなど人気のゲームを教材にしたプログラミング教育が特色です。子どもたちは自分の好きな世界観の中でキャラクターを動かしながら、論理やアルゴリズムの基礎を学びます。英語ナレーション付きの講座もあり、英語とプログラミングの同時習得も可能です。月額制で気軽に始められるほか、動画主体のわかりやすい解説で保護者の負担も少ない点が好評です。
(EDICURIA編集部)