
世界を歩き回りながらワールドスクーリング(worldschooling)を実践する家族のニュースが話題です。物語の主人公は、シンガポール人のキャロル·タンさん(36)、ラクセント·ウォンさん(35)夫婦、そして息子のアトラス君(4)です。
同家族はワールドスクーリングをするため、職場にサバティカルイヤー(長期休暇)を申請。2024年初めから23ヵ国を旅行したそうです。
ワールドスクーリングは世界を教室にすることを指します。子供を故郷や学校から連れ出し、世界のさまざまな地域を紹介するともに、没入型の経験を通じて学習できるよう支援する教育方法です。
恋愛時代から旅行と冒険を楽しんでいた夫婦は、子供ができた後も旅行を続けることを決めていました。子供の小学校入学前、人格が形成される4~6歳時に旅行に行くのに最も良い時期だと判断しました。
5年間にわたり貯蓄と投資で旅行費用を貯めた夫婦は、最初の目的地をギリシャに定めました。その後、ほぼ毎週新しい目的地に行き、「好奇心誘発」「問題解決の奨励」「没入を通じた社会化」という3つの原則をベースに子供と接しました。
教育の大部分は遊びを中心に行われました。アトラス君は異なる背景や文化を持った子供たちに出会うことで、新しい経験により開放的になっていったと言います。
例えば、ウォン氏は子供の偏食を心配していましたが、多様な食べ物を食べるようになり、むしろ未知の食事を楽しんでいると語っています。
アトラス君は世界について好奇心を抱くようになり、具体的な質問をする方法を学んでいると言います。両親は「情報が彼に押し寄せるのではなく、彼がより多くのことを学ぶことを願っています」とメディア取材に答えています。
家族は安息年の延長も検討しています。タン氏は「私たちは世の中があまりにも巨大。1年では時間が十分ではない」とし「2年の時間を最大限活用する必要があるのかもしれない」と話しています。
(EDICURIA編集部)