米ミシガン州で進化する多様なオルタナティブ教育プログラムまとめ

ブルーブリッジ・スクールの公式ウェブサイト

多様なオルタナティブ教育が進む地域のひとつとして米ミシガン州があります。同州の教育環境は、より多様な学習オプションを求める保護者の需要に応えて、日々進化していると報じられています。革新的かつオルタナティブな教育モデルが複数登場することで、保護者や子供たちのニーズを満たす選択肢が広がっています。

キャンディス・オギルビー(Candis Ogilvie)氏が設立したブルーブリッジ・スクール(Blue Bridge School)は、ホームスクールの生徒や、実社会での実践的な体験で学習を補いたいと考えている生徒向けに、柔軟なプログラムを提供しています。同スクールでは「協働」と「自主学習」を通じてスキル構築を促進する「コミュニティベースの教育フレームワーク」を採用しています。

一方、メリッサ・ヴァンティル(Melissa VanTil )氏とアマンダ・ヴァンダーウォール(Amanda VanderWall)氏によって設立されたスライブ・ラーニングセンター(Thrive Learning Center)は、幼稚園から中学2年生までの児童を対象に「生徒中心の遊びに基づいた学習モデル」を提供しています。柔軟なスケジュールと異年齢混合のクラスは、型破りなアプローチを求める家族から人気です。

スライブラーニングセンター_オルタナティブ教育
スライブラーニングセンターのプログラムの一幕(出典:公式サイト

ジョンソン・ネイチャーセンター(Johnson Nature Center)で運営されているツリースクール(TreeSchool)では、公園で年間を通して学習が行われます。3歳から8歳までの子供を対象とした多年齢プログラムでは「自然」と「探検」を通じて子どもたちのスキルを育み、学ぶことへの愛情を育みます。

ツリースクール_オルタナティブ教育
ツリースクールの公式ウェブサイト

ヘリテージ・クリスチャン・アカデミー(Heritage Christian Academy)は、プロジェクトベース学習モデル「Education in Action」を提供。高校生たちが貴重なキャリアスキルやライフスキルを学ぶことを支援します。例えば、9年生は、温室の運営、植物製品の販売、地域社会との交流などを通じて、持続可能なビジネスの運営方法を学びます。加えて、「A+ Greenhouse」のプログラムでは、工学系のバックグラウンドを持つ教師に習い、理科、数学、経済、英語といった主要科目を統合的に学習することができます。

ミシガン州の都市・デトロイトには、バーニタ・ブラッドリー(Bernita Bradley)氏が設立した協同組合エンゲージド・デトロイト(Engaged Detroit)があります。同団体は、教育に関する無料のコーチングや、地域教育リソースへのアクセスを受けることができます。

また他の都市であるハイランド・パークには、ボニスワ・ブロック(Boniswa Brock)氏が設立した幼児教育センターであるエブリ・チャイルド・イズ・ア・ジーニアス(Every Child is a Genius)があります。ここは幼少期から低コストで入学が可能なことが特徴で、実践的なSTEAM(科学、技術、工学、芸術、数学)カリキュラムを提供し問題解決能力を育んでいます。

(EDICURIA編集部)