
STEM教育は現代教育において非常に重要視されています。ホームスクールにおいてもまた重要な要素となりますが、科学実験やプログラミングに関する分野は家庭で教えることは簡単ではありません。そこで役立つとされているのが、バーチャルラボやシミュレーションです。
バーチャルラボは現実世界のシナリオをシミュレートし、子供たちが物理的な材料を使わずに実験できる仮想実験室です。コンピュータシミュレーションやオンラインプラットフォームを活用して、現実世界と同様に実験や研究活動を体験できるバーチャル環境を指します。一方、シミュレーションとは化学反応や物理的な力、コーディングロジックなど抽象的なSTEM概念を理解するのにも役立つとされます。視覚や運動感覚を重視する学習者にも最適とされています。
以下のプラットフォームは、安全な方法で、自宅で科学、工学、数学の概念を学ぶ機会を提供しています。
まずコロラド大学ボルダー校が提供している「PhET インタラクティブ シミュレーション」は、生物学、物理学、化学、数学に関する無料シミュレーションを提供しています。日本語版もあり、中高レベルの理系科目を独学している人におすすめされているので気になる方はぜひサイトを訪問してみてください。
一方、「Tynker」は、インタラクティブなチュートリアルを通じて、子供たちにゲームデザイン、ロボット工学、ブロックベースのコーディングなどの体験を紹介するサービスです。世界で1億人以上の子供が使用しているサービスであり、自分のペースでコーディングを学べる点を強調しています。
テクノロジー大国・イスラエル生まれのオンラインプログラミング学習教材「CodeMonkey」は、全世界の累計ユーザー数は3,400万人(2025.6現在)を超えており、日本語でも使用可能となっています。文部科学省が紹介するツールでもあり、イスラエルでは1700校の標準教材として導入されてるとされます。未就学でも学習可能な入門~初級コースから、自分でコードを書いていくテキストコーディングの基礎を学ぶ中級コース、またAI開発でも活用される実用言語Pythonが学べる上級コースまで、レベルに応じた学習が可能なのが特徴となっています。
欧米圏のSTEM教育教材を利用するためには、やはり言語の壁がひとつのネックになるかもしれません。ただ翻訳ツールなども充実している昨今、まずは興味を持ってサイトに訪れてみると新しい発見があるかもしれません。
(EDICURIA編集部)