
2025年6月7日、パリのローラン・ギャロスで行われたテニス女子シングルス決勝で、コリ・ガウフ選手(21歳・アメリカ)が、世界ランキング1位のアリナ・サバレンカ選手(ベラルーシ)を下し、グランドスラム2勝目と初の仏国際大会制覇を達成した。米国勢が全仏オープンを制覇するのは、2015年のセリーナ・ウィリアムズ選手以来10年ぶりの快挙となる。
ガウフ選手は2004年3月13日に米ジョージア州で生まれた。両親は大学スポーツで優れた成績を収めた選手たちで、バスケットと陸上分野で活躍した経歴を持つ。ガウフ選手はホームスクーリングを受けた選手としても知られる。ガウフ選手の両親は、娘の夢を応援するため、トレーニングと学業をバランスよく並行できる環境を用意した。父親が主席コーチを務め、母親がホームスクーリングを担当した。
自身の才能を伸ばす最適な環境で育ったガウフ選手は、15歳でテニス界のスターに浮上する。2019年のウィンブルドンテニス(全英オープン)で、憧れであったビーナス・ウィリアムズ選手を破り優勝すると世界を驚かせた。
現在、ガウフ選手ははシングルス世界ランキング2位、ダブルス世界ランキング1位にランクインしている。スピードと強力なベースラインショット、自信と落ち着きが特徴だ。2023年のUSオープンシングルスで初のグランドスラムタイトルを獲得。続いて2024年にはWTAファイナルでも優勝を果たした。
今回の勝利により、ガウフ選手はローラン・ギャロスで優勝した7人目の米国人女子選手となった。21歳の年齢ですでにグランドスラムのシングルタイトル2つとダブルスタイトル1つを獲得している。そのスター性と成長スピードは著しく、昨今では新しい世代や夢に向かって努力する若者たちアイコンとして位置づけられている。どこまで記録を伸ばしていくのか、その才能と雄姿に世界中から注目が集まっている。
(EDICURIA編集部)