インターナショナルスクール退学後の進路調査|公立・私立・ホームスクーリングまで

インターナショナルスクール退学後の進路調査とホームスクーリング
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インターナショナルスクールに通う子どもたちの途中退学と、その後の進路選択についてフォーカスした調査が行われています。

大阪市に拠点を置く教育サービス企業・株式会社エンライク(じゅけラボ予備校)が実施したアンケート調査によると、過去にインターナショナルスクールへ通わせた経験のある保護者のうち、約65%が子どもを途中で退学させた経験があると回答しています。この調査は、インターナショナルスクールに通学していた子どもを持つ保護者307人を対象に行われたものです。

途中退学の理由として多く挙げられたのは、「学校の環境や教育方針に子どもが馴染めなかった」「学費の負担が大きかった」「期待していた教育内容と実際に受ける授業にギャップを感じた」といった点でした。インターナショナルスクールは自由度が高く、多様な価値観に触れられる一方で、すべての子どもや家庭に適しているとは限らない現実がうかがえます。

では退学後、子どもたちはどのような進路を選んでいるのでしょうか。

2024年6月に実施された別のアンケート調査では、インターナショナルスクールを途中で退学した子どもの進路について、より具体的な実態が示されています。この調査は、退学経験のある子どもを持つ保護者200人を対象に行われました。

調査結果によると、退学後の進路として最も多かったのは「日本の公立学校」で36.5%でした。次いで「日本の私立学校」が28.0%、「一条校ではないオルタナティブスクール」が22.5%と続いています。また、「通信制学校」を選んだ家庭は8.5%、「ホームスクーリング」を選択した家庭は3.0%という結果でした。

割合として見ると、ホームスクーリングは少数派ではありますが、公立・私立といった従来の進路だけでなく、家庭主導の学びや柔軟な教育形態が、実際の選択肢として検討されていることがわかります。特にオルタナティブスクールや通信制学校と合わせて見ると、「学校に戻るかどうか」だけではなく、「どのような学び方が子どもに合うのか」を基準に進路を再設計する家庭が増えている様子がうかがえます。

また同調査では、インターナショナルスクールへの再入学を検討している保護者が約46%にのぼることも明らかになっています。一度退学を選択したからといって、その後の進路が完全に固定されるわけではなく、子どもの成長や状況に応じて、再びインターナショナルスクールを含めた選択肢を検討している家庭も多いことが特徴的です。

これらの調査結果から見えてくるのは、一度選んだ学びの場を見直し、子どもに合った形を模索し続ける家庭が増えているという現状です。その中で、ホームスクーリングはまだ少数ではあるものの、学びを一時的に立て直す手段として、あるいは長期的な選択肢の一つとして存在感を持ち始めています。

学校という枠組みにとらわれず、家庭ごとに学びを再設計する動きは、今後さらに広がっていく可能性があります。インターナショナルスクールの途中退学とその後の進路選択は、現代の教育が抱える多様化と柔軟性の必要性を象徴する事例と言えそうです。

(EDICURIA編集部)